お世話になります。馬きりんです。
今回は【キーンランドC(GⅢ)】について競馬レース検証します。
本記事では、開催された競馬レースのポイントを解説して今後のレース予想に役立てるための記事を書いています。
キーンランドC(GⅢ)2020年8月30日(日曜)札幌競馬場の競馬レース見解と今後の見どころ
GⅠスプリンターズSに向けての一戦であると同時に、サマースプリントシリーズのセミファイナルでもあるこのレースは、札幌競馬場の洋芝に活路を見出しての参戦が多く、今回も出走馬の父名にはパワー型の種牡馬がずらりと並びました。
加えて今年は、前日から降り始めた雨が当日になってもやまず、時間帯によっては雨脚が強くなって重馬場での施行となり気温も20度を切るくらいまで急降下、各馬にとってますます難しい戦いとなりました。
スタートは各馬きれいに出て、先行争いもそれほど激化せずに終いまでほぼ均一のラップを刻む展開になりました。馬群も先頭からシンガリまで6~7馬身ほどの一団でレースが進んでいきます。
レースが本格的に動き始めたのは4コーナーに差し掛かってから。外からまくってきた11番フィアーノロマーノ、12番ライトオンキュー、15番ディメンシオンが先頭を伺い、その直後に3コーナー最後方から進出を始めた14番エイティーンガールがとりついて直線へ向かいます。
最後の直線では2週前に同じコースでUHB賞を制したライトオンキューが抜けだして先頭に立つと、それについて行ったエイティーンガールがゴール手前で大外から差し切って1着。重賞初制覇を飾りました。
昨年末のファイナルSを勝ってオープン入りしたエイティーンガールは、今年に入ってからは上がりの脚はしっかりと使いながらも展開が向かずに敗戦を繰り返していましたが、今回は3コーナーからのロングスパートの勢いそのままに上がり最速で差し切りました。
元々未勝利戦の勝ち上がりが重馬場でのレースだったことから、今日のような馬場がエイティーンガールにとってプラスに働いたのも大きいでしょう。
この後はスプリンターズSに向かうと思われますが、中山の急坂で前が止まるような展開になればチャンスはあるかもしれません。
一方、全くの案外な結果になってしまったのが、1番人気に推されながら15着に敗れたダイアトニックです。
武豊騎手がレース後のコメントで「全く進んでいかなかった」と話した通り、終始競馬に参加しないまま終わってしまいました。
とはいえ敗因は明確で、ここまで悪化した馬場が全く合わなかったことと、58㎏の斤量が重すぎたことがすべてと言えます。
次走は、馬場については当日の天候次第ですが今日より悪くなる可能性は低く、斤量も軽くなり「ラク」になるので、今回の結果だけで評価を下げるのは早計です。
このほか、次走特に馬券の面で外すことができないのは2着のライトオンキュー。前走は同じコースで勝利を収めましたがその時は良馬場で、今回は重馬場です。
いずれのコンディションでもしっかりと対応しきった順応性は、特にレベルの高いクラスのレースでは強みになります。
斤量はレースの着順に影響を及ぼす大事なファクターであることがわかるレースと言えますので、斤量を見た競馬の予想法も上手く活用していきましょう。
キーンランドC(GⅢ)2020年8月30日(日曜)札幌競馬場の出走馬情報
1.ダイアトニック 武 豊
2.イベリス 横山 武史
3.ダイシンバルカン 勝浦 正樹
4.ビリーバー 杉原 誠人
5.メイショウショウブ 横山 典弘
6.ショウナンアンセム 石川 裕紀人
7.メイショウカズヒメ 柴山 雄一
8.カッパツハッチ 大野 拓弥
9.ダイメイフジ 菱田 裕二
10.クールティアラ 丹内 祐次
11.フィアーノロマーノ 藤岡 康太
12.ライトオンキュー 古川 吉洋
13.アスタールビー 吉田 隼人
14.エイティーンガール 坂井 瑠星
15.ディメンシオン 松田 大作
16.ヤマカツマーメイド 池添 謙一
キーンランドC(GⅢ)2020年8月30日(日曜)札幌競馬場のレース結果と的中馬券配当情報
着順 馬番 馬名
1着 14番 エイティーンガール
2着 12番 ライトオンキュー
3着 15番 ディメンシオン
単勝
14 1,550円 5番人気
複勝
14 360円 4番人気
12 170円 2番人気
15 570円 9番人気
枠連
6-7 950円 3番人気
ワイド
12-14 730円 4番人気
14-15 3,380円 37番人気
12-15 1,550円 16番人気
馬連
12-14 2,390円 10番人気
馬単
14-12 7,260円 25番人気
三連複
12-14-15 13,750円 46番人気
三連単
14-12-15 95,670円 285番人気