レース見解

第162回 天皇賞(秋・GⅠ)の競馬レース振り返りポイントと今後の見どころ 2020年11月1日(日曜)東京競馬場 芝2000m

お世話になります。馬きりんです。
今回は【第162回 天皇賞(秋・GⅠ)】について競馬レース検証します。

本記事では、開催された競馬レースのポイントを解説して今後のレース予想に役立てるための記事を書いています。

第162回 天皇賞(秋・GⅠ)2020年11月1日(日曜)東京競馬場の競馬レース見解と今後の見どころ

2週間前のデアリングタクトによる無敗牝馬三冠達成、前週のコントレイルによる無敗牡馬三冠達成に続く、日本競馬史上初の芝GⅠ競走8勝目をかけてアーモンドアイが挑む一戦、おそらく日本競馬史上最も幸福な3週間の締めとなる大一番となりました。

レースは東京巧者3番ダイワキャグニーが好スタートから事前の宣言通りに逃げを打ち、11番ダノンプレミアムがそれにかぶせていくのを見る形で、ゲートを五分に出た9番アーモンドアイが好位につけて隊列が固まりました。

その後向こう正面ではラップタイム12秒前後のゆったりしたペースになって隊列は大きく動くことなく最後の直線へ。

最後の直線ではアーモンドアイが坂の途中で満を持して馬なりで先頭に立つと、坂の上では馬場のいい外目から進出してきた7番クロノジェネシスと6番フィエールマンが迫ってきましたが、それらをきっちりと受け切って1位入線。シンボリルドルフが1985年に達成以来、多くの馬がタイ記録の壁に阻まれ続けた芝GⅠ8勝がついに達成されました。

もはやアーモンドアイの能力、戦績についていまさらに語ることなどはありません。今回の天皇賞(秋)も、最も強い馬が最も強い競馬をして、どの馬も到達できなかった記録を成し遂げたの一言に尽きます。

関係者の心境については、C.ルメール騎手が勝利ジョッキーインタビューで珍しく見せた涙がすべてと言えるでしょう。レースを制した喜びよりも、果たすべき義務を壮絶なプレッシャーの中で果たした安堵感が真に伝わってくるインタビューでした。

この後のアーモンドアイの予定については、年末の香港国際競走に登録しているようですが、馬主であるシルクレーシングのクラブ規約により、どんなに遅くとも6歳になる来年3月で現役生活が終了するため、出走はあと1回か多くても2回となるでしょう。

この先のGⅠ勝利は、いずれも日本競馬史上前人未到の大記録となります。現役生活残りわずかとなった歴史的大名牝の旅の終着点を、しっかりと見届けたいものです。

第162回 天皇賞(秋・GⅠ)2020年11月1日(日曜)東京競馬場の出走馬情報

1.ブラストワンピース 池添 謙一
2.カデナ 田辺 裕信
3.ダイワキャグニー 内田 博幸
4.ダノンキングリー 戸崎 圭太
5.ウインブライト 松岡 正海
6.フィエールマン 福永 祐一
7.クロノジェネシス 北村 友一
8.キセキ 武 豊
9.アーモンドアイ C.ルメール
10.スカーレットカラー 岩田 康誠
11.ダノンプレミアム 川田 将雅
12.ジナンボー M.デムーロ

第162回 天皇賞(秋・GⅠ)2020年11月1日(日曜)東京競馬場のレース結果と的中馬券配当情報

着順 馬番 馬名
1着 9番 アーモンドアイ
2着 6番 フィエールマン
3着 7番 クロノジェネシス

単勝
9 140円 1番人気

複勝
9 110円 1番人気
6 260円 6番人気
7 140円 2番人気

枠連
5-7 780円 4番人気

ワイド
6-9 420円 5番人気
7-9 180円 1番人気
6-7 670円 9番人気

馬連
6-9 970円 5番人気

馬単
9-6 1,180円 6番人気

三連複
6-7-9 960円 3番人気

三連単
9-6-7 4,130円 9番人気